こちらのYoutubeチャンネルで紹介されている。▲5%ルールを私なりにまとめてみたいので、ここで紹介します。
【投資塾】知らないより知っていた方が役立つ話
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動画で紹介されている「-5%ルール投資術」は、週間ベースで株価指数が-5%以上下落した場合に一括投資を行うというシンプルな投資戦略です。この投資術の基本的な考え方は、市場が大きく下落する局面は稀であり、そのような時に機械的に購入することで、感情的な売買を防ぎ、より有利な価格で資産を取得できる可能性を高めるというものです。
基本的なルール
投資対象
個別株ではなく、投資信託やETFを活用します。特に、S&P 500やNASDAQ 100などの主要な株価指数に連動する商品が推奨されています。個別株は、財務分析やテクニカル分析の知識が必要であり、個々の企業の業績悪化リスクもあるため、このルールでは扱いません。
下落の判断基準
週末(金曜日)の終値を基準とし、前週末の終値と比較して-5%以上下落した場合に、ルールが「点灯」したと判断します。週の途中で一時的に-5%を下回っても、金曜日の終値が基準を満たさなければ買い付けは行いません。
買い付けのタイミング
ルールが点灯した場合、原則として翌週の月曜日に買い付けを行います。金曜日の終値を確認後、当日中に注文することも可能です。飲み会などで買い付けを忘れた場合でも、月曜日に購入すれば問題ないとされています。
買い付け金額
買い付けの金額は、事前に決めておくことが重要です。【投資塾】の動画内では、積立投資を行っている場合の年間積立金額を目安とすることが提案されています。例えば、毎月1万円を積み立てている場合、1回あたりの買い付け金額は12万円となります。ただし、資金に余裕がある場合は、この金額を増やすことも可能です。
ルールの背景と利点
稀な機会
週間で-5%以上下落する頻度は、過去のデータで見ると比較的稀です。S&P 500の場合、年間平均で1.3回程度、NASDAQ 100(ITバブル崩壊期を除く)でも1.8回程度とされています。このような珍しい下落時に限定して買い付けることで、押し目買いの精度を高めることが期待できます。
感情の排除
市場が大きく下落すると、投資家は不安になり、狼狽売りをしてしまったり、買いのチャンスを逃したりしがちです。-5%ルールは、事前に設定したルールに従って機械的に買い付けるため、感情的な判断を排除し、冷静な投資行動を促します。
レンジ投資の考え方
この投資術は、株価の最安値を一点で当てることを目的とするのではなく、最安値に近いレンジで買い付けるという考え方に基づいています。完璧なタイミングを狙うことによる機会損失を防ぎ、「半年後に振り返って買って良かったと思える水準」での購入を目指します。
投資知識に左右されない
テクニカル分析やファンダメンタル分析の知識がなくても実行できるため、投資初心者でも取り組みやすいとされています。
注意点と発展的な考え方
-3%ルール、-4%ルールとの比較
より頻繁な買い付け機会を求める場合は、-3%ルールや-4%ルールも検討できますが、買い付け回数が増えるため、資金力やメンタル的な負担も大きくなります。-5%ルールは、買い付け頻度と精度のバランスが良いとされています。
積立投資との併用
-5%ルールは、積立投資と併用することで、安心感とタイミング投資で利益値幅を伸ばすことを動画では紹介しています。通常の積立投資に加えて、-5%以上の下落時に一括投資を行うことで、より効果的に資産を増やせる可能性があります。
上級者向けの戦略
より積極的にリスクを取りたい投資家向けに、下落幅に応じて一括投資の金額を増やす(例:-5%~-10%下落で年間積立額の1倍、-10%~-15%で2倍など)上級者向けの戦略も紹介されています。
ETFと投資信託
買い付けのタイミングのずれを考慮すると、ETFの方が約定までの時間が短いため、より-5%ルールに適しているという意見もあります。ただし、投資信託でも長期的な視点で見れば、成績に大きな差はないともほかの動画で詳しく紹介されています。
市場の状況判断
緊急時の動画では、-5%ルールが点灯する可能性に言及しつつも、市場の状況(例:CPI、FOMCなど)を考慮し、慎重な判断を促すところもあります。
最後に
-5%ルール投資法は、シンプルなルールに基づき、市場の急落時に機械的に買い付けることで、長期的な資産形成を目指すための有効な戦略の一つと言えるでしょう。しかし、投資判断は自己責任であり、自身のリスク許容度、資金力、投資目標などを十分に考慮した上で、この投資術を取り入れるかどうかを検討する必要があります。